就職支援の現場から HOPE神田ブログ -訓練の様子-
就労移行支援事業所HOPE神田には、主に知的障がい(軽度の方が多いですが、中度の方や、職業センターで職業上の重度判定をとられた方も通われています)や境界知能の方、自閉スペクトラム症の方が通われています。そして、パソコンや事務仕事に関心をお持ちの方がほとんどです。一週間の訓練プログラムの半分が、パソコンや事務作業の訓練になります。
パソコンを学校や職場でほとんど習ったことのない方もいますので、未経験の方にはパソコン教室のように、パソコンの電源の入れ方やキーボード、マウスの扱い方、ファイル操作の仕方を職員が一から教えています。(パソコン教室での指導経験のある職員も在籍しています)
経験やレベルが一人ひとり異なるため、パソコンのプログラムは、基本的に一人ひとりが個別に取り組める内容になっています。たとえば、Word(ワード)では、初級者用の短文入力から、長文、機能を使ったビジネス文書、応用課題など、複数の教材があり、ご利用者の習得状況にあわせてレベルアップしていけるようになっています。
教材には「見本・手順書」が含まれています。パソコンの仕事はチェックの仕事といっても過言ではないほど、正確性を求められます。入力スキルに意識が向かいがちですが、画面チェックや用紙チェックなど、様々なチェック方法を身につけて、正確に完了することを目指します。
やり方で分からないことがあるときは、いつでも職員に質問していただけます。職員も様子を見ていますので、質問に慣れていない方や質問することが課題の方は、職員から声がけして少しずつ自分で質問できるように練習していきます。HOPE神田には、全てのプログラムに、プログラム担当職員が配置されていますので、不安な方も安心して取り組んでいただけます。
パソコンはHOPE神田のご自分の席(固定席)に設置しています。現在は、写真のようにデスクトップパソコンで、モニタも大きく、パソコン業務を行う多くの企業と同じ環境で訓練していただけるようになっています。もちろん、インターネットやプリンター(複合機)につながっています。
休み時間も使用していただけます。利用者の皆さんも、ネットニュースを見たり、調べものをしたり、イヤホンをつけてYoutubeを見たりしています。休み時間に職場のパソコンを自由に使える会社は限られていますが、オフィス内での休憩時の過ごし方も、大事な訓練の一部だと考えています。
コロナが広まり始めた2020年から、すべてのパソコンにウェブカメラとヘッドセットを設置して、Zoom(ズーム)やTeams(ティームス)などのオンラインサービスも体験いただけるようになっています。はじめての方でも訓練で何度も使用していると、慣れてスムーズに扱えるようになります。
パソコンに興味のある方は、HOPE神田のパソコンプログラムを見学していただくと、訓練や仕事のイメージが広がるかも知れません。お気軽に見学にいらしてください。
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