今年度のHOPE神田のサービス方針のひとつに、
「より実践的な実務経験を積むための工賃作業を増やすこと」
をかかげていますが、前回はパソコン入力(5~6月)、
今回はパンフレットの修正箇所に細長いシールを貼る作業を行いました。
まずはマスの線に沿って、シールをまっすぐに貼る練習を
3種類の練習用シールを使って行いました。
そして本番は、訂正文字が印字された本番用のシールを
ツヤツヤのパンフレットの文章の上に貼りました。
ご本人の希望も聞きながらですが、シール貼りが不得意な方には、
シール貼り前の準備作業を担当してもらいました。
作業工程の中で、その人にあった作業を行っていただくことで、
役割意識や責任感、貢献意欲が養われます。
また、作業には、安全性、正確性、集中力が大事です。
それらを維持して、長時間やり遂げる力が必要です。
工賃作業では、業務受託収入から経費(今回ならシール制作費や運搬費)を
差し引いた金額の全額が、訓練生の皆さんに支払われます。
通常のプログラムの一部を変更して工賃作業の時間を設けます。
今回は2~3日、計4~5時間の作業となりました。
今回の工賃は、過去数年で最も多い金額となり、
支払いを受けた訓練生の驚きと喜びがとても印象的でした。
特に、就労経験のない訓練生にとっては、
「実作業によって金銭収入を得る」体験は
就労イメージや就労意欲に繋がる、とても刺激的な体験となりました。