就職支援の現場から HOPE神田ブログ -就活関連-
就職活動では、企業見学や職場実習、面接など、職場に訪問する機会がたくさんあります。基本的な流れとして、就労移行支援事業所HOPE神田の就労支援員(就職活動のサポートを行う専門職員)が、企業ご担当者とご利用者との間に入って日程を調整し、企業までの行き方や持参する書類などをご利用者と一緒に準備します。
面接や書類の準備はもちろん大切ですが、注意が必要なのは職場訪問当日のご利用者・支援員との待ち合わせです。道に迷って予定どおり待ち合わせられなかったり、訪問時間に遅れたりするようなことがあっては、気持ちが焦って余計に緊張したり、落ち着かなくなったりして、折角の職場訪問にベストなコンディションで臨めなくなってしまいます。
問題なく待ち合わせることが前提となる一方で、いつもと異なるルートで、いつもと違う場所に行き、他の誰かと待ち合わせることは、とても多くの情報や工程が伴う“計画”であって、特に知的障がいや自閉症の方にとっては、決して簡単なことではありません。
“待ち合わせる”ということは、とても多くの確認や作業の工程から成り立ちます。たとえば、「〇月〇日〇曜日の午前9時に、神田駅の西口改札で〇〇さんと待ち合わせる」という予定があるとすると、余裕をもって8時55分には到着できるようにするとして、自宅最寄駅の〇時〇分発の〇行きの電車に乗るよう、自宅を〇時〇分に出発して、、、そのために〇時〇分には起床して、という時間の確認が必要ですし、自宅最寄駅から神田までの路線や乗り換えといった経路の確認もありますし、神田駅の西口は駅のどの辺にあるのかという地図の確認も必要になります。さらに、もし電車が遅れたらどうしたらよいかという、イレギュラー(想定外の問題)への対処の確認も必要となります。
作業に分解すると、到着目標時刻の設定、インターネットでの経路検索、余裕を持ったタイムスケジュール、乗り換え場所や待ち合わせ場所の地図確認、電車遅延など問題発生時の連絡方法の確認、持ち物の用意と忘れ物チェックなど、文字通りの複数工程で、これらが統合されて”待ち合わせる”という計画になります。
実際に、待ち合わせに不安を感じていらっしゃるご利用者やご家族も多いです。そのため、就職活動で職場やハローワークに訪問する際は、事前に待ち合わせの計画をご利用者と立てて、必要に応じてご家族にも確認いただきます。職場実習や採用後の就労開始前など、お一人で通勤する前には、通勤練習を行います。
通勤練習の方法も複数あります。ご利用者の障がいの程度や特性に応じて、ご自宅の最寄り駅からご一緒する場合もあれば、会社最寄り駅で待ち合わせる場合もあったり、慣れてきた方だとより実戦的に訪問先のビルで待ち合わせたりもします。
安心した状態をつくることはとても大切なことです。ただでさえ就職活動は気持ちに負荷(ストレス)が掛かります。面接練習や書類の準備と同じで、待ち合わせや通勤練習も、しっかりと行っておけば当日の心配ごとが減り、より良い状態で本番を迎えることができます。HOPE神田できちんと準備して、ベストを尽くせる就職活動を一緒に行っていきましょう!
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