東京ハローワーク主催の障がい者就職面接会が2月27日にあります。
今回は代々木体育館ではなく有楽町の国際フォーラムで、200社程が参加する見込みです。
この規模の就職面接会は年に2回、2月と6月にあります。
これより規模がやや小さいのが「ブロック面接会」と呼ばれる、東京都内ハローワークを5ブロックに分けた面接会で、10月前後にブロックごとに開催されます。
面接会というだけあって、多くの企業が参加し、ハローワークも大々的にアピールするので参加者も集まりますが、就労移行支援事業所HOPE神田の訓練生には、毎回、冷静に検討していただくようお伝えしています。
というのも、見学や実習ができるかどうかが分からない状態での応募になることが多いからです。
前回のブログでも書かせていただいたとおり、精度の高い就職活動、そして、職場定着のためには、自分に合った職場であるかどうか、障がいに理解のある会社かどうかなどを、見学や実習を通して、事前に、自分や職員が確認していることが大切です。
就職面接会は、ザ・就活といったイメージですので反応しやすいですが、ハローワークの方々は日ごろから熱心にご紹介してくださいますし、都内のハローワークごとに小規模の「ミニ面接会」も度々開催しています。
就職面接会だけが就活ではありません。
また、就職面接会は、行ったことのある方ならお分かりになるかと思いますが、とても人で混み合います。
自分が面接をしているすぐ横で他の人が面接をしていて、声も聞こえれば、後ろで待っている大勢の人の気配も感じます。
こうした空間でも大丈夫かどうか、という環境面での確認事項もあります。
このあたりが、就職面接会への応募を冷静に考えた方がよいと考える主な理由になります。
もちろん、メリットもあります。
就職面接会では、企業に簡単に接触できます。
東京都の就職面接会の場合、企業への応募は事前予約制ではありません。(ハローワークへの参加申し込みは必要)
自分が応募したい企業とは、基本的に、面接できます。
とりあえず面接してみて、質問の場、もしくは次のステップに進む連絡をいただいてから、見学や実習の相談をする、という方法もあるにはあります。
理由をしっかりお伝えすれば、柔軟に対応してくださる企業もあります。
実際に、このような方法で就職し、定着している卒業生もいます。
どのような方法がよいかは、人によっても異なりますので、
逆に、私たちの方から、就職面接会への応募をお勧めする場合もございます。
なお、よく言われるのが、“書類選考なしで応募できる”、ということですが、これに関しては、Yes、とも言えるし、No、とも言えると思います。
面接会に行けば、いきなり面接できますので、今まで書類選考がなかなか通らない方にとっては嬉しい流れです。
ただ、面接時に履歴書や職務経歴書は提出しなければなりません。
その場で、企業が合否を出すことはほぼありませんので、企業は書類を持ち帰って検討します。
「とりあえず書類選考なしでも会えるが、選考に応募書類は大いに影響する」くらいに考えておくのがベターかと思います。
HOPE神田では、このような合同面接会の特徴を事前にしっかりとお伝えしたうえで、訓練生の皆様に応募を検討していただきます。
就職指導のプログラムでは、さらに詳しいご説明をいたします。
なお、“応募はまだ考えていないけれど、面接会の雰囲気は見ておきたい”、という訓練生には、応募者とは別行動で、職員による見学同行も毎回行っております。
山本