「犯罪から身を守る」ことをテーマとした講義は、教育機関等でも多く扱っています。
就労移行支援事業所HOPE神田では、今回は思い切って
「犯罪者や不審者と疑われない」ことをテーマとした講義を、神田警察署のご協力を得て、実施しました。
このようなテーマを選んだことには理由があります。
- 障がい特性や不注意による行動が、公共空間では“不審”に思われてしまうことがある。もちろん、本人に悪気はない。
- どういったことが“犯罪”になってしまうのか、本人が認識しきれていない。たとえば、ネット系の犯罪や軽犯罪など。意図せずに、“犯罪”をしてしまう。
10年余りの私たちの就労支援において、このような事例があるからです。
講義では、地域課(交番)のおまわりさんにも来所いただき、万が一疑われしまった場合(通報された場合)の対応方法もご教示いただきました。
また、訓練生の皆さんからの、犯罪や警察に関する質問にもお答えいただきました。
お借りしたDVDでは、ネット犯罪に巻き込まれる危険について学びました。
その後、施設長が、実際に就労先で問題になった事例をもとに、どういった行為が、犯罪や不審行動に繋がってしまうのか、スライドでご説明いたしました。
犯罪から自分を守ることも大事ですが、犯罪者や不審者と疑われることから自分を守ることも大事なのです。
こうした切り口は、警察の防犯活動としても、画期的な活動として取り上げていただきました。今後、地域や企業における啓発活動としても期待できます。