就職支援の現場から HOPE神田ブログ -事業所の活動-
ここ最近、在宅訓練を行う就労移行支援事業所がずいぶん増えました。
HOPE神田は、引き続き「通所」での訓練を行って参ります。
一番の理由は、訓練効果が在宅と通所では大きく異なると考えるからです。HOPE神田は、就労に必要なコミュニケーションや社会性スキルを身につけたい方が多く通所されています。これらのスキルは、人と離れた場所で身につくものではなく、人と一緒に過ごす実体験の中でこそ習得できるものです。
就職というと業務経験やパソコンスキルが大事と考える方が多いですが、それ以前に、職場で、他の人と一緒の空間で、周囲の理解を得ながら(認めてもらいながら)業務を進めていけるかが重要で、支援の現場では職業準備性や就労準備性といって、作業スキルよりも大事なスキルとして位置づけられています。(障がい者雇用でなくても同じですよね!)
ご参考:オフィス実習(無料)でご自分の就労準備性をチェックできます
企業側のニーズもこれと一致しています。たとえ在宅勤務であったとしても、人と全く関わらない仕事なんてないと思います。コミュニケーションや社会性スキルをきちんと身につけておくと、就職や就労継続が上手く行くので、HOPE神田では皆さんが十分に学び、習得していただけるように、通所訓練を基本としています。もっとも、ご利用者自身が「HOPE神田に行きたい!」と希望されています。
話が飛躍しますが、コミュニケーションが苦手なことと、コミュニケーションをとりたい気持ちがあるかないかは全く別ものです。人との接し方が唐突になってしまったり、上手く伝えられなかったりして、周囲から注意されたり避けられたり、思うようにいかない経験が重なって、ご本人がコミュニケーションを委縮してしまったり、ストレスを溜めてしまったりするのはよくありません。
ご本人が何をしたいのか、支援者がご本人の意思や希望を確認したり察知したりして、より適切なコミュニケーションの取り方を、できる限り“その場”で助言提案し、ご本人が実践(=実体験)してみる経験が有効であり、これが訓練なのだと思います。
自分の伝えたいことが相手に理解してもらえた、叶う叶わないではなく、「伝わった」と実感できると、誰だって嬉しいですよね。気持ちの安定は、行動の安定にも繋がります。
通所訓練が効果的だと考える理由は他にもたくさんあります。事務や軽作業のトレーニングも備品設備や支援員の見守りのある場で学べた方がより分かりやすかったり、生活リズムを保ちやすくなったり、毎日の通所が通勤練習になっていたり、出社勤務の就労先の方が圧倒的に多かったりなど…
コロナ禍でも安心して通所していただけるように、HOPE神田では感染拡大防止の対策を毎日欠かさず行っております。
ご参考:HOPE神田のコロナ感染防止対策
自宅療養中の運動
第13回成果発表会
ご本人はもちろん、ご家族・関係機関の方の相談や見学も承っています。個別に丁寧に対応させていただきます。
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